
(グルメサイト「追求!美食道」主宰)
どんな素材や調味料を使っても、その技術力で美味しく料理を作ってしまうのがプロの料理人。だから外食にはコワイ側面があるのですが、私たちが手っ取り早く美味しく料理を作るのに欠かせないのが優れた調味料です。
もし私の料理が美味しいとしたら、それはおおかた、厳選して使っている調味料のおかげだと思います。料理が苦手だ、美味しく作れないという方はぜひ、調味料を変えてみてください。今回ご紹介するような「かけるだけ」で料理をぐーんと美味しくしてくれる仕上げ用の調味料は、必須といっても良いくらいです。
油の中でも突出して強い風味を持つごま油には、他の油では代用できない個性があります。使いすぎるとくどくなるものですが、山田製油さんの「金ごま油」はなんとも言えず上品な味と香りが持ち味で、そんな風に感じたことが一度もありません。なんとなく味が決まらない時、何度この「金ごま油」に助けられたことか! 柔らかな風味が中華はもちろん、和食にもとても合うんですよね。
山田製油創業者の山田豊氏は、マクロビオティック提唱者の桜沢如一氏の勧めによって、一番絞りのごま油を作り始めたそうです。カラダに良いまっとうな食品を摂ることはマクロビの基本であり、山田製油さんの商品も無添加で作られたものばかり。化学的な工程を入れない安心製法、ふるさと京都のメーカーさんということもあり、長く色々な商品を愛用しています。
金ごま油はもちろん、どれもこれもおすすめばかり。しいて言えば、玉締圧搾法で生ごまから作る「エキストラバージンごま油」は太白ごま油のようにくせがないので汎用性が高く、ごま油の香りがちゃんとするラー油もわが家には欠かせません。わが家では金ごま油は仕上げ用にしているとはいえ、油は鮮度がとても重要ですので、ボトルの半分くらいを目安に加熱用に切り替えて早めに使い切るようにしています。
京都中心部から、海の京都と呼ばれる丹後方面に電車で向かうと「胡麻」という駅を通ります。ごまにこだわる余り、本社から決して近くないこの場所に工場を作ってしまったという話にもビックリ。ごま料理レストラン「ピッコロモンド・ヤマダ」やごま料理教室やイベントを開催する「ゴマクロサロン」の運営など、ちょっとオモロくて目が離せへん「へんこ山田」さん。三代目社長の康一氏が手ずから作る無濾過の「俺の油」に今、興味津々な私です!






















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