
スイーツジャーナリスト
長年愛される「定番」スイーツをご紹介する連載、第9回は、名古屋の老舗和菓子店「両口屋是清」の「千なり」です。
380年以上の歴史を持つ「両口屋是清」の代表銘菓
「両口屋是清」は、江戸時代の寛永11年(1634年) 創業。徳川御三家の尾張藩の御用菓子を作ってきた、由緒ある老舗和菓子店です。
その代表銘菓の1つである「千なり」は、ふんわりとしたカステラ風の焼き皮に餡を挟んだもの。1935年頃より販売され始めたお菓子で、焼き印の柄が、地元出身の英雄・豊臣秀吉公の馬印として知られる「千なり瓢箪」と、家紋である桐の花というのが印象的です。秀吉にあやかり、出世や成功に繋がるようにと願いを込めて贈るお菓子として愛されています。
味は3種類あり、「小豆粒あん」は、 香り豊かな北海道産小豆と丹波大納言小豆を丹念に炊き上げたこだわりの餡。「抹茶あん」には、香りと味わいに優れた愛知県産の抹茶を使用。「紅粒あん」は、鮮やかな紅色の餡の中に散る、国産白小豆の粒の色合いと食感も楽しめます。

鮮度にこだわり、関東では予約取り寄せでの販売に
5個入の箱の中身は、小豆粒あん3個・抹茶あん1個・紅粒あん1個。他にも8個、10個、12個、15個、20個入の箱があるので、用途に応じて選ぶことができます。

以前は、東京都内の百貨店などに入っている店舗でも購入できたのですが、2019年6月より、関東地区では、店頭で予約、取り寄せが必要な商品となりました。賞味期限は14日ありますが、なるべく出来たてのお菓子をご提供したいという思いのもと、取り寄せ対応にしたそうです。
最近のお菓子のギフト商品には、1つ1つの個包装の中に、品質を保持するための「脱酸素剤」が入っていることが多いのですが、「千なり」にはこれが入っていません。だからこそ、予約を受けてから届けるという方法に変えられたのだなと納得しました。
なお、東海・近畿・北陸・九州エリアの各店舗では、店頭でも購入可能です。名古屋市内の店舗の中でも特にお勧めしたいのは、2013年11月にオープンした「東山店」。2020年の東京オリンピックの新国立競技場も手掛けた建築家・隈研吾氏が設計を担当。2階にある「カフェ喜蝸庵(きっかあん)」で、ゆったりお茶と和菓子を楽しむこともできます。

「オリジナル千なり」の嬉しいサービス
さらに「千なり」には、オリジナル意匠の文字や絵柄の焼き印入りで注文できるサービスがあります。実は、私も今回初めて、知り合いの方へのお祝いの品として、「オリジナル 千なり」をお願いすることにしました。今ちょうど、完成を楽しみに待っているところです。

デザインをお渡しすると、完成品のイメージ画像を見せていただけるので、それを確認してから、実際に焼き印を掘っていただきます。納品時には、焼き印そのものもいただけるそうです。気になる方は、お店のホームページより詳細をご覧いただけます。
ロングセラー人気の定番菓子ですが、世界に一つしかないオリジナル品が出来たら、愛着もひとしおですね。引き出物や、記念のノベルティーとしていかがでしょうか?