
(スイーツ芸人)
よろスィーツ!スイーツ芸人のスイーツなかのです。
手土産やプレゼントでスイーツを贈るとき、「なにこれ!」とか「こんなのあったの!?」と驚きとともに喜ばれると、ちょっと嬉しかったりしますよね。そんな「サプライズスイーツ」をご紹介するこの連載。第19回目は、第四のチョコレート“ルビーチョコレート”を使ったシュトーレンをご紹介します。
一年中毎日アイディアを考える、シェフのシュトーレンへの愛情
つい最近秋になったと思いきや、クリスマスももうすぐ。毎年のことですが、ほんとに一年ってあっという間ですね。今年もこの連載ではたくさんのサプライズスイーツを紹介してきましたが、今回はクリスマスにぴったりのサプライズスイーツをご紹介しますね。
クリスマスと言えばもちろんクリスマスケーキですが、ここ数年はクリスマスのお菓子“シュトーレン”の人気も高まっています。ドイツのクリスマスでは、定番の焼き菓子・シュトーレン。シュトーレンという言葉も、昔に比べると確実に浸透していることを肌で実感しています。
ただ、どこのシュトーレンを買ったらいいか悩む方もたくさんいらっしゃると思います。そんな方に、ぜひオススメしたいのがパレスホテル東京! パレスホテル東京は毎年シュトーレンに力を入れていて、シュトーレン好きの中でもファンが多いのです。和素材を用いた定番の「ボーネン シュトーレン」や「加賀ほうじ茶のシュトーレン」など、色んなタイプの個性的なシュトーレンが揃っていて、とっても豪華。
特に注目なのが、新作シュトーレン。手がけるのは、パレスホテル東京のベーカリーシェフ、星敏幸さん。星シェフは毎年新しいシュトーレンを作るために、一年中毎日アイディアを考え続けていらっしゃる、シュトーレンへの熱がとても強い方です。ぼくも毎年クリスマスが近づいてくると、星シェフの作るシュトーレンが楽しみのひとつなのです。
そんな星シェフが作り出した2019年限定フレーバーが、「ルビー シュトーレン」(限定100個)。今年のバレンタインでも話題になった、第四のチョコレート“ルビーチョコレート”を使ったシュトーレンです。
見た目ももちろんピンク色で、ひときわ目立つ華やかなルックス。現在、いろんなお店のシュトーレンが発表されていますが、ルビーチョコレートを使っているところは、ぼくが知る限りはありません。それくらい挑戦的で新しく、ユニークなシュトーレンです!
ポイントは南国フルーツ!
ルビーチョコレートは、カカオ本来のフルーティーさが特徴です。星シェフは、ルビーチョコレートの持つ色味のインパクトやベリー系の酸味、チョコレート本来の風味を併せ持つ魅惑的な味わいをシュトーレンで表現してみたくなったそう。このシュトーレンにはルビーチョコレートと相性が良いフルーツがたっぷりと使われていることも注目です。
中でも、こだわりのフルーツが“ドライランブータン”。これはタイなどで収穫されるライチに似た果実です。元々、星シェフはこのランブータンをはじめ、クランベリーやチェリーなどのドライフルーツをライチリキュールで漬け込み、アジアンテイストに仕上げたものを使ってシュトーレンを作りたいと思っていたそうです。
そこに、ルビーチョコレートを掛け合わせてフルーティーさが見事にマッチ! ルビーチョコレートと南国フルーツのマリアージュをイメージして完成したのが、このルビーシュトーレンなのです。
ルビーチョコレートの持つフルーティーかつコクのある甘さに、南国フルーツの風味がしっかりと絡み合います。口にひろがる香り高さと、立体的な味わい。ナッツも香ばしく、食感でもしっかり楽しませてくれるのがステキ。まるでひとつのコース料理を味わっているような贅沢感です。シュトーレンは甘さが強いイメージですが、後味は軽やかでとっても華やかなのが印象的でした。
星シェフは、毎年シュトーレンを考案される時、どこにも無いであろう唯一無二を目指していらっしゃるそう。見た目や味や食感、食材の組み合わせに至るまで、インパクトがあり、 奇をてらうのではなく味わってしっかりシュトーレンであるということを意識して作られています。
これだけシュトーレンに熱い気持ちを持った星シェフの今年しか食べることができないシュトーレン。ぜひクリスマスに召し上がってください!
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