
日本全国のおいしいお取り寄せパンの中から、いまおすすめのパンをご紹介するこの連載。第27回目は京都府orsetto bianco(オルセットビアンコ)の「パンオショコラ」をお取り寄せしました。
北海道産を中心に、こだわり抜かれた上質な材料
orsetto biancoは北海道産小麦と発酵バター100%でつくる、クロワッサンとパイの専門店です。その他、牛乳や塩なども北海道産を中心に国内外の上質な材料を使っているそうです。
今回お取り寄せしたパンオショコラは、クロワッサン生地にチョコレートが入っているフランスのパン。このチョコレートもフランス・ヴァローナ社の高級チョコレートが使用されていて、本場の味が味わえるようでとても楽しみです。

パンは冷凍便で届きました。私は3つ注文したのですが、それぞれ個包装されておりorsetto biancoのドーナツ型のシールで止められているのがとっても可愛いです。
頂き方が記載された紙も入っており、それによると、冷凍庫から出して自然解凍で4~5時間後、冷蔵庫に入れていた場合は冷蔵庫から出して2~3時間後が食べ頃とのことです。賞味期限は、常温に戻してから2日、冷凍保存で10日あります。
バターたっぷりなのに、サクサク食感でくどくない
自然解凍して時間が経ったので、いよいよ頂きます。

まず食感がサクサクでとっても軽いのですが、その中にバターの美味しさを感じます。お店のホームページによると、バターは多めに使用していながら食感が重くならず、発酵バターの香りが存分に感じられる味わいに仕上げてあるそうです。決してくどくなく、上質な味わいです。お皿にもバターのベタベタした感じが全くついていません。

そして軽いながらも、噛めば噛むほど中のもちもちさを感じます。
チョコレートも大変おいしいです。カカオの味をちゃんと感じます。ビター程ではないけれど甘すぎない、私にとっては大好きな味でした。自然解凍したので、チョコレートは硬さが残っていて、パリパリの食感もとても美味しいです。
次に少しトーストしていただきました。
トーストしてより感じる、希少な小麦、キタノカオリのおいしさ
チョコレートが溶け切らないように様子を見て温めたところ、まずバターの香りが一層強くなり鼻をぬけました。食べてみると、皮のサクサク感もより増して、中身は小麦の甘い味わいが強く感じられました。とっても美味しいです。

小麦は3~4種類の北海道産小麦をブレンドしているそうで、メインのキタノカオリはやさしい甘みと噛むほどに口いっぱいに広がる旨味、香りをもつのが特徴だそうです。
チョコレートがない生地の部分だけも、美味しくてついつい食べ進めてしまいます。近年気候の変化で生産量が減ってしまっているそうですが、この美味しさを絶やしたくないものです。
皮のサクサク、パリパリは群を抜いています。この食感の秘密は温度管理にあるようです。バターが溶けて生地に馴染みすぎないように、低温長時間発酵で旨味を引き出し、涼しい厨房で素早く成形しているそうです。
だから、バターが多く使われているパンにも関わらず、お皿がベタベタにならないのですね。本当にお見事で、この生地はぜひ食べて頂きたいです。
そしてもちろん、チョコレートと合わさったところもおいしいです。チョコレートが柔らかくなった分、パンと混ざり合って、チョコ自体の美味しさとパンの美味しさが相乗効果でよりおいしくなります。
バターがくどくないので、チョコレートと混じり合ってもしつこくなく、あっさりとおいしさだけを味わえる感じがしました。

しつこさはなく軽い、と述べてきましたが、それでも満足感はたっぷりとあるのが不思議です。材料をとっても製法をとっても、一つ一つがこだわり抜かれた上質なものだからでしょうか。味わう方も背筋を伸ばして、一口一口大事に食べてしまうような、私にはそんな逸品に思えました。
冬はチョコレートが美味しい季節という説もあるようですが、私もこの時期チョコレートが食べたくなります。ご自宅用のお食事やおやつにも、また贈り物としても自信をもってお渡しできると思います。是非一度、この機会に味わって頂きたいです!