
チーズライター・パン教室「ラ・ナチュール」主宰
東京、二子玉川にある人気チーズ料理レストラン、「バール・ア・フロマージュ スーヴォワル(以下スーヴォワル)」さん。
こちらの人気デザートが、オーナーやシェフ、そしてお店のお客様からのアドバイスやこだわりを込めて改良に改良を重ね、満を持して「Everyone’s Cheese Cake(通称エブチ―)」としてネット販売が開始されました! スーヴォワルさんは私も大好きなお店ですので、早速ウキウキしながらお取り寄せしてみました。
高級ワインで風味漬けされた、特別なチーズの味わいにうっとり
冷凍で届いたのは、こちら。
早速カットしてみたエブチ―は3層構造。
一番下は、パルミジャーノ・レッジャーノと全粒粉の無糖クッキー。食感のアクセントと旨みで全体を引き締めています。
一番上は、マスカルポーネのレアチーズケーキ。ふわりとした口あたりと柔らかな甘さで、あっさりとした印象ながら、クリーミーな余韻が長く、レモンの皮の香りが効いています。
そして真ん中は、ヴァンジョーヌで風味付けされたコンテチーズケーキ。湯煎でしっとりと焼き上げられているので舌触りがどこまでもなめらか。しっかりと焦げ目を付けた上面の、キャラメルの様な甘い香ばしさも美味です。
甘さとしょっぱさのバランスが絶妙で、たっぷりと使われた8か月熟成のコンテチーズの旨みも濃厚。口に入れると甘じょっぱさ、チーズの旨みとコク、酸味、ヴァンジョーヌの複雑で甘く香ばしい香りと余韻……と、色々な味や香りが次々と押し寄せてきて、めくるめく口福感にうっとりします。
ちなみにヴァンジョーヌとは”黄色いワイン“という意味で、フランスのジュラ地方を代表するお酒。独特の製法で6年以上もかけて作られる、シェリー酒や紹興酒にも似た風味を持つ高級ワインです。
同じジュラ地方で作られているコンテとは抜群の相性で、それをチーズケーキに仕上げたなんて考えただけで美味しい!
エブチ―は、3層でそれぞれ違ったチーズを使っているので、つまりチーズの3種使い。しかもイタリアチーズの王様パルミジャーノ・レッジャーノ、フランス人やチーズ好きに最も愛されているコンテ、個人的にはここのが1番!と思っているガルバーニ社のマスカルポーネという、抜群に美味しく、質の良いナチュラルチーズを贅沢に使っているのは、チーズ料理レストランならではです。
3つの層はそれぞれで完成度が高いのですが、やっぱり一緒に食べた時が最高! 旨み濃厚でまったりとしたコンテ層をマスカルポーネ層のまろやかさが包み、全体が口の中で混然一体となった時は至福。そのバランスの良さに唸ります。
食べ方は3種類。それぞれで変わる味わいを楽しんで。
ところでこちらのエブチ―、冷凍、半解凍、完全解凍の3つの状態で楽しめるので、もちろんそれぞれ試してみました。
冷凍はシャリっとした食感であっさり食べられ、口の中でとけていくと同時に舌触りが変わり風味が広がっていきます。
半解凍は滑らかさとシャリ感の両方がバランス良く感じられ、後味にコンテの風味が広がります。
そして私がいちばん好きだったのが完全解凍。チーズのコクや旨み、ヴァンジョーヌの香りがより深く強く感じられ、舌触りも極々なめらかです。
合わせるのは紅茶がぴったりとは思いますが、その紅茶にブランデーかウイスキーを数滴垂らしても良く合うそう。また、シェリー酒等の食後酒と一緒にゆったりいただいたり、ふくよかさのあるシャンパーニュと合わせたり、朝食にコーヒーと一緒に楽しむのも良いそうですよ!
ちなみに、有料で素敵な化粧箱に入れてもらう事もできるので、プレゼントにもぴったりです。
ヴァンジョーヌやコンテチーズに並々ならぬ情熱を持つオーナーの偏愛っぷり、そしてお店のお客様のアドバイス……と、みんなの思いがぎゅっと込められたチーズケーキ、エブチ―。マニアックなチーズ好きの方はもちろん、老若男女問わずEveryoneに楽しんでいただける逸品です。






















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