
和菓子女子
こんにちは。和菓子女子のせせなおこです。
和菓子が大好きな私ですが、和菓子の魅力は見ているとなんだかやさしい気持ちになる、「和(む)お菓子」であるということ。この連載ではそんな「ついつい食べたくなってしまうような、おいしくてかわいい和菓子」をご紹介します。日本ならではの四季を堪能できるのは和菓子の最大の魅力。第7回目は、深まる秋を感じながら食べたい可愛らしい紅葉のお菓子を紹介します。
秋のさみしさを吹き飛ばすような鮮やかなパッケージ
今回紹介するのは、京都清閑院の秋限定商品「紅葉よそほい」です。

色づく紅葉が繊細に描かれた掛け紙。深まる秋を感じると同時に冬の足音が聞こえてきます。今年ももう少しで終わってしまうなぁ…そんな風にちょっとさみしくなりながら、蓋を開けます。すると、出てきたのはさみしい気持ちを吹き飛ばしてくれるほど真っ赤な紅葉を模した今回の主役たち。まだまだ秋を忘れないで!と言わんばかりの鮮やかさです。

一番小さな箱は5個入り。ちょっとした手土産にもぴったりです。紅葉が鮮やかに描かれたパッケージは開けるのがもったいない!まずは紅葉の描かれたお皿に乗せて楽しみます。あか、黄色、オレンジ、紅葉にもたくさんの色や形がありますが、やっぱり私は真っ赤な紅葉が好きです。みなさんは何色の葉っぱが好きですか?

紅葉が舞い散るような美しさに食べるのが惜しくなる
いよいよ包みをオープン!出てきたのは秋の風景がぎゅっと詰まったお菓子。白小豆と大納言のかのこ豆がきらきらと光る錦玉羹にしずめられ、羊羹でできた紅葉が舞っていて、なんとも美しい。切って食べるのが惜しいほど、ずっと見ていたい、可愛らしいお菓子です。

切って食べるときはかのこ豆が飛び出すので、大きめに切ってパクッと大きな口でいただくのがおすすめ。優しい甘さの寒天とホクホクのお豆。紅葉の羊羹を口に入れるとポッと体が温かくなるような気がします。あったかい煎茶と一緒にいただきたい一品です。
お菓子と風景をより堪能したいときは、お菓子をそっと包んで、公園で色づく紅葉をみながら食べるのもおすすめ。一瞬で終わってしまう紅葉の季節をお菓子と一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。
※秋限定の商品のため、販売が終了している場合があります