
見た途端、つい目を奪われて、“ジャケ買い”をしてしまいそうな見た目やパッケージの商品をご紹介するこの連載。第20回目は、まるで洋服やバッグのテキスタイルのような可愛らしいデザインの和菓子です。
現代風なシンプルなデザインの落雁
京都の和菓子というと、茶席で頂くような少し格調高い雰囲気をイメージしてしまいます。でも、こんな可愛らしい鳥の形を模った落雁はいかがでしょうか?
今回ご紹介するのは、伝統的な和菓子なのにスタイリッシュなデザインが特徴のUCHU wagashiの「bird」です。グラフィックデザイナーだった木本勝也さんが、新しい和菓子を作りたいというコンセプトのもと、2010年に京都で店舗をオープンさせました。
UCHU wagashiのコンセプトは「人をワクワクさせる和菓子」。まさに、この「bird」は、見ているだけで気分が前向きになれそうです。
そのままトートバッグなどのデザインになりそうな、可愛らしいパッケージ。空をイメージした淡いブルー地に、飛び立つ鳥たちが描かれています。ふたを開けると、青空に見立てた鮮やかなこんぺいとうの上を、落雁で作られた5匹の鳥たちが羽ばたいています。
和三盆が使われた落雁は、湿度や温度の差で味やくちどけが変わってしまうそう。いつも同じ味になるように調整をするのは、丁寧な手仕事によるもの。UCHU wagashiの落雁は、すべて職人による手作業で作られています。
鳥たちと一緒に青空に浮かぶのは、思わず手に取って、プニっとした感触を確かめたくなる雲。内側はゼリーになっていて、外側はパリッとしたまさに和洋折衷な食感。琥珀糖とは、溶かした寒天に砂糖や水飴などの甘味を加え、固めた和菓子。その琥珀糖が使われているUCHU wagashiの落雁は、見た目は現代風なのに、その本質は歴史のある干菓子です。
「bird」は、小さく可愛らしい見た目だけではなく、味わいや食感までもそれぞれの違いを感じられます。
和三盆の自然な甘さが、温かい飲み物によくあう
淡い色調の「bird」は、和菓子なのに、北欧風のファブリックにもよくあいます。木皿などに並べてみても、それだけでちょっとしたおもてなしになります。落雁やこんぺいとうを別々に、一つずつ味わって食べるのも至福の時と言えそうです。
和三盆で作られた落雁は、もともとお茶うけのため、渋みのある緑茶や抹茶によくあいますが、まだ肌寒さが残るこの季節だと、しょうが湯に入れて甘さを足したり、温めたミルクに入れても美味しくいただけます。
「bird」は、春だけの季節限定商品。鳥たちが飛び立つ姿は、入学や就職というような新天地へ向かう人への贈り物としても最適です。和菓子なので、海外へのお土産としても、気に入ってもらえそうです。
歴史ある干菓子を、現代風にアレンジしたUCHU wagashi。パッケージに目が行くと思いますが、味を確かめたら、その奥深さにきっと気づかされます。





















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