
スイーツジャーナリスト
長年愛される「定番」スイーツ紹介の連載、第28回は、銘菓「シガール」で知られる「ヨックモック」より、秋冬限定販売品のラングドシャクッキーをご紹介します。サクサクの生地と口どけまろやかなチョコレートとの組み合わせ、食べ始めたら止まらないですね!
真心がこもった手作りのおいしさを届けて50余年
「ヨックモック」の社名は、スウェーデンの北部にある小さな町の名前「JOKK MOKK」に由来します。かつて訪れた創業者の藤縄則一氏は、手作りのお菓子が食卓にのぼる家庭の温かなもてなしに感動し、日本人になじみやすいよう「YOKU MOKU」という綴りに変えて、社名としたそうです。

1969年に第一号店を百貨店内に出店して以来、2019年には50周年を迎えました。「真心がこもった手作りのおいしさこそ洋菓子の真髄」という哲学は、今もそのお菓子作りに活きています。
季節ごとに一番美味しく味わえるクッキーのラインナップ
「ヨックモック」には、「シガール」をはじめとする様々なクッキーが揃いますが、季節ごとに一番美味しく召し上がっていただけるよう、お菓子の構成を変えています。

秋冬限定販売品の「ビエ オザマンド ショコラ」と「ビエ オゥ ショコラオレ」は、サクサクのラングドシャクッキーとチョコレートの組み合わせ。バレンタインやホワイトデー時期のギフトとしても人気です。
ちなみに、春夏は「ドゥーブルショコラ」というシリーズが登場します。
“billet(ビエ)”とは、“折りたたんだ紙片”という意味のフランス語。その名が表すとおり、「ビエ オザマンド ショコラ」は、ふたつ折りにした生地の上にスライスアーモンドをのせて焼き上げ、裏面にミルクチョコレートをまとわせたクッキーです。

ミルクチョコレートは、「ヨックモック」が独自にブレンドしたものを使用していて、どこか懐かしさを感じさせる濃厚なミルクの風味に、ほっと心が和みます。
「ビエ オザマンド ショコラ」の缶は、深いグリーンの色味が特徴です。

「ヨックモック」の現在の缶のデザインは1991年に登場した3代目シリーズで、「やさしく、やわらかく、あたたかく、光を発する」というテーマから誕生しています。
一方、温かみのあるえんじ色の缶が目を引くのが「ビエ オゥ ショコラオレ」です。

丁寧に焼き上げたラングドシャー生地をふたつ折りにして、ミルクチョコレートで包んだクッキーです。まろやかなチョコレートの口どけと共にサクッとした生地が現れ、口の中で一つになっていきます。

人気の味を詰め合わせたアソートギフトも嬉しい
2種類どちらも気になるし、定番の「シガール」も外せないと悩んでしまう方には、詰め合わせギフトもおすすめです。
「クッキー アソート 44個入り」は、シガールは20本入りの青い缶入りで、「ビエ オザマンド ショコラ」と「ビエ オゥ ショコラオレ」は各12枚ずつ、華やかなピンク色の缶に収められていています。

こんなアソートが手元にあったら、おやつやお茶菓子にと、家で過ごす時間も温かく楽しくなりそうですね。