
(ショコラコーディネーター・チョコレートジャーナリスト)
ベトナム産カカオを100%使って、ベトナムで作られたチョコレート。どんな味か、想像できますか?
「MAROU CHOCOLATE(マルゥ チョコレート)」は、日本はもとより世界中にファンがいる、人気ブランド。カカオ豆からチョコレートまでを一貫製造する、ビーントゥバーチョコレートメーカーです。
このチョコレートを、日本にいながら、オンラインショップで、購入することができます。
「マルゥ」は、ベトナム各地のカカオ農家とダイレクトにやりとりし、生産者をサポートしながらチョコレートを作っています。
中でも、今回は、ベトナムの良質なカカオに、ベトナムの現地素材をマリアージュして作られた、スペシャルなチョコレートセットをご紹介します。

彩りが美しく、まるでオリエンタルなファブリックのよう。ゴールドとブラックをきかせたデザインは、すべてオリジナル。丁寧に現地で手刷りされ、手作業で包まれます。
包みの中は、美しいゴールド。チョコレートを味わう前から、旅する前のようなワクワク感をもたらしてくれます。

3枚を、一つ一つ紹介します。
ベトナム産の素材を使った、個性豊かなチョコレートバー
まずは「メコンカムクワット・ティエンジャン68%」。

私は、このチョコレートが大好きで、すでにあちこちでおすすめしています。特に、柑橘がお好きな方ならぜひ。
ベトナム南部のティエンジャン省のカカオ農園で育ったカカオを使い、同じ地域で育った、小さな柑橘「カムクワット」(キンカン)を加えています。ベトナムならではのキンカンの香りが、現地のカカオとマリアージュ。どんな柑橘とも異なる風味を、このチョコレートバーで感じてみてください。
そしてこちらは「アラビカコーヒー・ラムドン64%」。ベトナムのラムドン省マグダイ産カカオを使い、同省ダラット産のアラビカコーヒーをあわせています。

同じ省内の異なるエリアでとれるコーヒーとカカオが出会い、ほろ苦さが心地よい、おいしいチョコレートバーに。ベトナムはコーヒーの世界的に有名な産地なのです。
最後は、こちらもファンが多いという「ココナッツミルク・ベンチェ55%」。

ベトナム南部のメコンデルタ地方にあるベンチェ省カカオを使ったチョコレートに、同省産のココナッツミルクを練りこんでいます。
ミルクのかわりに、ココナツミルクを使った「ココナツミルクチョコレート」といったイメージ。ミルクチョコレートのようでいて、カカオ含有量が55%と高めなので、トレンドのハイカカオミルクチョコレートがお好きな方にも。

私は以前、ベトナムを訪れ、「マルゥ」のファクトリーで、このチョコレートを手際よく包む人々の様子をみていたことがあります。
味わうたび、心はベトナムへ。海外へ自由にいけないときだからこそ、おうちでベトナムの風土をチョコレートから感じてみてください。