
チーズライター・パン教室「ラ・ナチュール」主宰
東京、千駄ヶ谷の予約の取れない大人気フレンチ、Sincere(シンシア)さん。一度は食べに行きたいと思っている憧れのお店が、バスクチーズケーキを1日5個限定で販売し始めたと聞きつけ、早速おとりよせしてみたところ、私の中のバスチー史上最高に好み! これは是非皆さまにも知っていただきたい!と、今回ご紹介するに至りました。
チーズ好きの心をくすぐるパッケージング
シンシアさんのこちらのバスチー、正式名称を「たえこのバスクチーズケーキ!!」というのですが、「たえこさん」とは、シンシア最年少でパンとアミューズを担当している若きホープ! 彼女が専門学校時代に先生に教えてもらったバスチーを元に、改良を繰り返して完成したレシピだそう。
届くのは、冷凍ではなく、冷蔵便。冷凍してしまうと、分離して水分が出てしまったり、口当たりにザラつきが出るように感じるので、これは嬉しい。
そして届いた外箱はこちら。シックでセンス良く、高級感があります。

箱に添えられているのは、このバスチーを作っているたえこさんからの手書きのお手紙。手作り感と心遣いが、食べる人の心も温かくしてくれますね。

蓋を開けると、現れるバスチーがこちら。

バスチーらしい、しっかりとした焦げ具合です。

サイズは、直径15㎝で重さ700g以上というかなりの重量感。柔らかいのにずっしりしているので、箱から出す時はそ~っと慎重に……
取り出すと現れるのがこちらの側面。重厚感とラフなカッコよさががたまりません! 絶対美味しいオーラを放っています。

柔らかなバスチーの形を保つため、麻紐をぐるぐると5重に巻いているところは、まるでウォッシュタイプチーズのリヴァロのようですし、焼き込まれた側面の表情は、どことなく木箱から出したモンドール(スプーンですくってたべるとろ~りチーズ)に巻いてある、エピセアの木の樹皮のようでもあり、チーズ好きの心をくすぐります。
麻紐を外し、そ~っとカット。繰り返しますが、とっても柔らかい上に重量感があるので、ここでも取り扱い注意です!

上品な甘さと濃厚なチーズ感が楽しめるバスチー
ひとくち口に入れると、とにかく極々なめらか。甘すぎず、かと言って物足りなさも無い、ジャストな甘味とともに、クリームチーズの濃厚な風味が広がります。
表面のこんがり焼けた部分は、キャラメルのようなトーストのような香ばしい香りと苦みで、良いアクセントとなっています。これぞバスチーの醍醐味! 後味に残る、バターのようなミルキーな風味も心地良くて至福です。
表面はしっかりと焦げていますが、中心に向かうにつれてレアな火入れで、中心部分はクリーム状。それがまたとても美味!
濃厚でありながら口どけ良くしつこくないので、コーヒーや紅茶と合わせつつ、いくらでも食べ進められそうです。

質の良い材料をシンプルに使い、上品な甘さと濃厚なチーズ感でしっとり滑らかに仕上げているシンシアさんのバスクチーズケーキは、もう、ずっと食べ続けたくなる幸せな美味しさ! 皆さまにも是非知っていただきたい味です。是非一度お試しください。