
(スイーツプロデューサー)
コロンとした見た目が愛らしく、冷やして食べても美味しいレモンケーキは夏の贈り物の大本命。見かけるたびに購入してしまうほど無類のレモンケーキ好きの私ですが、「今年新発売されたレモンケーキの中でナンバーワンの美味しさ!」とハートを射止められたのが、こちら。
美味しさだけではなく、見た目やシェアしたくなる焼菓子をご紹介するこの連載。第33回目は、パティスリーSAKURAの「豊洲はちみつ檸檬菓」をご紹介します。
新進気鋭のシェフが注目を集めるパティスリーSAKURA
東京・豊洲で創業70年余りの株式会社三栄堂が運営するパティスリーSAKURA。2020年4月に青沼 佑弥さんが店長に就任し、代替わりを機に様々な挑戦が目覚ましいパティスリーです。

青沼さんによるこの夏の渾身作が、今回ご紹介する「豊洲はちみつ檸檬菓」というレモンケーキ。
「パティスリーSAKURA」でのレモンケーキの販売は、意外にも今回が初めて。「日経新聞 NIKKEIプラス1 何でもランキング」のレモンケーキ部門で1位に輝いた「リムヴェール コウジ タカヤマ」の高山 浩二さんからレモンケーキ作りのヒントをもらい、約1ヶ月間も試作を繰り返して完成したこだわりの品なのです。
2021年6月に新発売された直後にTBS「王様のブランチ」で紹介され、約3日間で1,200個が完売し、瞬く間に人気商品となりました。
瀬戸内レモンと豊洲はちみつの風味と香りがあふれる生地
広島県産の無農薬の瀬戸内レモンを使ったコンフィチュールを生地に入れて、しっとり焼き上げています。

通常レモンの皮の内側にある白い部分は苦味があるので取り除く方が多いですが「それもレモンの個性!」と受け止め、ヘタと種以外の全てを丸ごと加工。
口に入れた途端に甘酸っぱさと清涼感のある香りが駆け抜けるように広がり、ほんのり漂う心地いい苦味が後味を引き締めます。
さらに、自店で採れる豊洲はちみつを贅沢に使用。「豊洲に名産品を作りたい!」という想いから豊洲商友会協同組合によって豊洲はちみつプロジェクトが5年ほど前に立ち上がり、パティスリーSAKURAと豊洲駅前の屋上で養蜂をしています。

高層マンションやビルが立ち並ぶ湾岸エリアの豊洲でハチミツが採れるの?と驚くかもしれませんが、意外にも街中は花と緑が豊かで蜜源が多くあり、年間で150キロものハチミツが採れるそう!上品な甘味とふわっと漂う香りが特徴で、瀬戸内レモンの個性をグッと引き立てます。
瀬戸内レモンに豊洲はちみつを組み合わせることで豊かな表情を生み出し、余韻まで清々しい香りが続きます。
美味しさの要!シャリっとした食感のグラスアロー
商品開発にあたって最も苦労したのが、表面をおおうグラスアロー(砂糖衣)。グラスアローは暑さや湿度に弱く、この時期はベタベタになってしまいがち。生地にグラスアローをかける際の温度帯に気をつけることで溶けないように仕上げ、シャリっとした食感を叶えています。

そして、食感や味だけなく見た目にもこだわりが!グラスアローに入れるレモン果汁の白濁の度合いによって色合いが変わりますが、約10種類ものレモン果汁を試してイタリア・シチリア産の有機レモンの果汁を選定。
均一にかけられた半透明のグラスアローから生地の焼き色がうっすら見え、すりガラスのような美しさに職人技を感じます。
見た目までキュン!甘酸っぱい夏らしいパッケージ
爽やかでフレッシュなレモン柄のパッケージが夏らしさ満点。見ているだけで元気をもらえますし、温かみのある手書き風のデザインがほっこり和みますね。

注文をすると冷凍便で届くので、冷蔵庫で約2時間解凍していただくとお召し上がりいただけます。
この時期は冷蔵庫から取り出してすぐ召し上がると、ひんやりした冷たさと清涼感が相まってさっぱり!常温にしばらく置くとハチミツとレモンの風味と香りを一層感じられるので、ぜひ両方とも試してみてください。
「豊洲はちみつ檸檬菓」は10月後半まで販売予定で、その頃は秋に旬を迎えるグリーンレモンを使った商品も考えているそうなので大変楽しみです。
瀬戸内レモンと豊洲はちみつが最高の組み合わせのレモンケーキで、この夏の贅沢を味わってみてください。