9月に入り、栗きんとんのシーズンがやってきました。岐阜県中津川市と言えば栗きんとん発祥の地として有名ですが、その最北の加子母(かしも)にあるお店が「仁太郎(にたろう)」です。明治に創業し150年以上続く老舗で、「菓匠 翁(かしょう おきな)」という栗きんとんを使ったスイーツを作っています。
伝統の味を守り続ける仁太郎の人気商品であり、手間暇かけて作られる独自製法へのこだわりを知れば、今すぐ食べたくなること間違いなしですよ!
独特なぷるぷる食感と瑞々しさを生み出す“二度蒸し”
「菓匠 翁」は、栗きんとんを葛粉と自家製こし餡で作った生地で包み、竹皮を巻いて蒸し上げたもの。
仁太郎自慢の栗きんとんは、栗と砂糖だけで練り上げられた濃厚な味わいで、栗そのものの風味を愉しむことができます。すべてを裏ごしせず、少しだけ残された栗のつぶつぶした食感に、雄大な自然に恵まれた土地で育った栗の深い味わいをそのまま感じることができます。
栗きんとんを包んでいる小豆風味の生地は、何とも言えないもっちりとしたぷるぷる食感がたまりません。栗きんとんの柔らかさに絶妙にマッチした滑らかな舌触りが、マイルドで濃厚な栗の風味を引き立ててくれます。
この生地のもっちりぷるぷるとした食感の秘密は、独自製法の“二度蒸し”にあります。
栗きんとんを包餡して蒸したあと、竹皮で包んでさらにもう一度蒸すことで、柔らか過ぎず、弾けるようなぷるぷる食感に仕上がるのです。
また二度目の蒸し工程により、自然の竹皮の香りが生地にほのかに付き、何とも奥ゆかしい味わいとなるのです。
和風な竹皮包みで大人の贈り物に
「菓匠 翁」は、ひとつひとつ丁寧に竹皮で包まれていて、見た目がとても落ち着いています。大人な雰囲気のある贈り物としてもおすすめです。
菓子楊枝の一種である黒文字も添えられているので、急な来客時にそのまま出しても素敵なお茶うけになりますよ。