
5月に入り、若葉の季節になりました。暖かい陽光に新緑が映えるこの時期は、薫風に吹かれながら、すっきりと瑞々しいあんこ菓子が食べたくなります。
今回紹介するあんこ菓子は、嘉永6年(1853年)創業、京都で167年の歴史を受け継ぐ京生麩の老舗「麩藤」が作る麩まんじゅう「笹巻麩」です。

コシのある京生麩を使った、本格麩まんじゅう
笹巻麩は、よもぎ味の生麩生地の中に、こしあんが入った麩まんじゅうです。その特徴は何と言っても、生麩のコシの強さにあります。

生麩は、厳選された小麦から精製される粘りの強い生グルテンと、国産水稲餅米の糯米粉を混ぜ合わせて作られています。その日の温度や湿度、原料の状態によって、微妙で繊細な配合調整が求められます。そのため、生麩はすべて熟練の職人が長年の経験をもとに、毎朝丁寧に練り、仕上げています。
こうして出来上がった生麩には、独特のコシとキレが生まれ、しまりの良いもちもちとした何とも言えない食感の麩まんじゅうが出来上がるのです。
素材はすべて国産を使い、はんなりと風味豊かな味わいに。
笹巻麩の原材料は、すべて国産にこだわっています。
あんこは、北海道産小豆で作られたこしあん。生麩の水分とコシにたえられる適度な固さを残しつつ、それでいて、とても滑らかな舌触りで、麩まんじゅう全体の食感を整えてくれます。また後を引かないすっきりとした甘さが、麩まんじゅうの瑞々しさを際立たせます。
外側に巻かれた笹の葉も国産で、豊かな笹の香りが生麩生地にほんのりと移り、はんなりとした京都らしい味わいに仕上げられています。

余計なものは一切入れない本物の麩まんじゅう
笹巻麩には、余計な添加物や保存料は一切使われていません。そして作られてすぐに急速冷凍され、素材本来の風味と食感をそのまま残し、包装されます。ですので、食べる時は、解凍をした当日中に食べるのがベストです。
包装袋を開封した瞬間、笹の葉の豊かな香りが鼻腔に広がり、なんとも爽やかな気分になります。口に入れれば、もちもちでまったりとした生麩の食感がひんやりと口の中に伝わり、噛んだ瞬間に滑らかなこし餡が甘くゆるりと広がります。
一袋に3つ入っていて、来客の際にもそのままお皿に盛りつけて、お茶菓子として使って頂けます。
