スイーツジャーナリスト
長年愛される「定番」スイーツ紹介の連載、第30回は、栃木県那須高原で生まれて25年以上、愛されてきたチーズケーキをご紹介します。定番のベイクドチーズケーキに、レアチーズケーキタイプもあります。
栃木県那須高原から全国に発信する、人の手仕事にこだわったチーズケーキ
「チーズガーデン」は栃木県那須高原に1994年8月にオープン。生乳生産量全国第2位の栃木県の強みを生かし、観光客にも喜ばれる那須土産の定番を作ろうと生まれたのが、「御用邸チーズケーキ」でした。
開業当初は観光バスの団体旅行を受け入れるドライブインのような業態だったそうですが、現在はカフェ併設で、ゆったりと食事やお茶を楽しみ、買い物もできるお店になっています。
2012年には東京にも進出し、オンラインショップの運営もスタート。栃木県の人気スイーツブランドとして知られるようになりました。
看板商品の「御用邸チーズケーキ」は、世界中からクリームチーズを探し、何度も試作を繰り返した結果、数種類のチーズをブレンドすることに。
那須連山の麓にある自然に囲まれた自社工場では、機械で自動的に作るのではなく、人の手を通し、一つずつ表情を確かめながら製造するのがこだわり。
大きな工場にあるようなトンネル式のオーブンなどではなく、人の手で開閉し、鉄板の出し入れをする手焼き窯を採用し、焼き始めから焼き上がりまでムラなく焼き上げるために、熟練のパティシエが目で見て世話をします。
こだわった素材選びや、焼き方とは？
原料の大部分を占めるクリームチーズは、口に入れた瞬間にミルクの風味や豊かなチーズのコクが感じられるよう、特長の異なる数種類のチーズの組み合わせで、濃厚でありながら誰もが食べやすい、優しい味わいを目指したそう。
はじめは低温でじっくりと火を入れ、3段階の温度で1時間ほど焼き上げます。職人が一つひとつのケーキの表情を気にかけ、窯から出して手作業でケーキの向きを変えることで、焼き色を均一に整えます。
土台に薄くスポンジ生地が敷いてあり、上のクリーミーで濃厚なチーズ生地と一体化して、口の中でとろける食感が何とも言えません。
常温販売品ですが、冷蔵庫で冷やしても、生地がよりしっとりと落ち着き、ぎゅっと濃厚な印象に。上にラップをかけて、ほんの10秒か20秒程、電子レンジで温めると、焼き立てを彷彿とさせるふんわり感が戻り、豊かなチーズの香りも立つので、ぜひ試してみてください。
ひんやり濃厚な冷凍配送のチーズケーキも人気！
また、「最高のチーズケーキ」をテーマに開発したという「しらさぎ」は、メープルとヘーゼルナッツ、全粒粉の風味を活かした土台に、低温でじっくりと焼き上げたなめらかな口当たりのベイクド生地が重なる1台。
表面には、サワークリームの酸味のある層をまとわせ、味わいのメリハリを出しています。こちらも、濃厚ながら口どけは軽く、バニラビーンズの香りの華やかさとあいまって、チーズの味わいを存分に楽しめます。
こちらは冷凍で2週間ほど日保ちするので、早めに取り寄せて、食べたい時に冷蔵庫で解凍していただくことができます。
他にも、「御用邸チーズケーキ」を一口大のラスクに焼き上げた「御用邸チーズケーキラスク」など、ちょっとしたプレゼント向けの焼き菓子もあるので、オンラインショップをチェックしてみてくださいね。
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