
見た途端、つい目を奪われて、“ジャケ買い”をしてしまいそうな見た目やパッケージの商品をご紹介するこの連載。第35回目は、タブレット型の新感覚の羊羹です。
羊羹の上に鮮やかなドライフルーツがトッピング!
今回ご紹介する鶴屋吉信の「果の彩」は、羊羹の上に色とりどりのドライフルーツが載った新感覚の和菓子です。
鶴屋吉信は、1803年に京都で創業された老舗和菓子店。200年以上の歴史がある和菓子店ですが、つねに新しい商品を発表しています。この「果の彩」は、今年2021年2月4日から発売された新商品。

紺地に金色の文字が映えるパッケージは和風ですが、ふたをあけるとタブレット型のチョコレートのようなデザインが目に入ってきます。

実はこれ、チョコレートではなく羊羹なのです。従来の羊羹は分厚いため、包丁を使って切るので手間がかかるイメージでしたが、この「果の彩」なら、サクっと手軽に頂くことができます。
「果の彩」は、うすべに、だいだい、しょこらの3種類。羊羹の上にドライフルーツがトッピングされています。3種類の美味しさがギュっと濃縮された和菓子です。一つ一つ見ていくと、職人の手による丁寧な仕事に気づかされます。
ピンク色が可愛らしい「うすべに」は、紅羊羹と乳白色のすり琥珀の二層になっています。鶴屋吉信のすり琥珀は、琥珀を独自の製法で再結晶化させたもの。その上には、フリーズドライされた苺とクランベリー、ピスタチオがトッピングされています。

口の中に入れると、琥珀糖のしゃりっとした舌ざわりと、羊羹の柔らかさに加え、苺の甘酸っぱい風味が広がります。
「だいだい」は、爽やかな白羊羹の上に、国産のオレンジと甘夏柑、クランベリー、ピスタチオが彩りを添えています。さっぱりとした味わいに、柑橘類の食感が加わって、食べ応えがあります。

「しょこら」は、その名の通り、クーベルチュールチョコレートを練り込んだ羊羹。少しビターな味わいの羊羹に、カカオと相性があう苺やクランベリー、ピスタチオが乗ったオトナ向けな一品です。チョコレートの甘さと、ドライフルーツの酸味がよく合います。

目で見て楽しんで! 盛り付けを一工夫でおもてなし
ちょっとしたブレイクタイムを優雅にしてくれる「果の彩」。夏なら、冷蔵庫で冷やして羊羹の冷たさを感じて食べるのもお薦めです。ほのかな甘みの羊羹は、さっぱりとした苦味のアイスコーヒーにもよく合います。
タブレット型の羊羹なので、上に乗っているドライフルーツがひきたつように、シンプルな平の皿に盛り付けると、それだけでおもてなしになります。和食器ではなく、銀食器やガラスの食器に盛り付ければ、光を反射して明るく見えます。そのため、より一層高級感が演出できます。
美味しいスイーツを食べると心が癒されませんか? 視覚からもにっこりとした気持ちになれる「果の彩」。あなたも味わってみて下さい。
