
ついこの間年明けを迎えたような気がするのに、気づけば年末となり、自分の時間軸を疑う12月。
この時期になると、そろそろ決めておきたい&買っておきたいのがお正月のお餅。
そう、昔は一家総出でお餅をついて丸め、それが年末の一大行事でもありましたが、さすがにこの時代、杵と臼があるおうちもなかなかないですし、買う方も多くいらっしゃると思います。私も買う派。
今年のお餅はどうしようかな~と迷ってる方、今年はちょっとびっくりな造形のお餅はいかがでしょうか。
京都の上技師が創り出す唯一無二のお餅
ぷっくら膨らむ亀形のお餅は、京都の老舗、菓匠宗禅さんの紅白亀甲餅。

ご覧のとおり、丸く膨らんだ形がとってもキュートですが、実はこのお餅、ものすごい技術が隠れてるんです。
というのも、お餅といえば、四方八方に膨らむもの。そしてその膨らみは、お餅の気分によって左右され、こちらがどうこうできるものではない……というのが一般的なお餅の常識。
しかし、この紅白亀甲餅は、綺麗な亀形にふくらむよう、深さを変えながら模様を彫り、その彫りの深さはなんとコンマ数ミリ単位!
中心部はコンマ数ミリ深く、外側に向かってコンマ数ミリ浅く彫ることで綺麗な亀形に膨らむそうで、ちょっと想像がつかない世界ですよね。コンマ数ミリを想像した私の頭は混乱しています。

そしてこの細かな彫りは、上技物と呼ばれるあられ作りに用いられる高度な技術を使っているそうで、日本でこれを創り出せるのは、菓匠宗禅さんの上技師のみ!とっても貴重なお餅なのです。
模様だけじゃない、こだわりの製法
当然この彫りは熟練の職人しかできない技ですが、実は彫りだけではなく、製法にもたくさんのこだわりが詰まっています。
まず、亀形のお餅は、ついたお餅を型で抜いてから紋様を描くため、粘り気の強いお餅でなければならず、使うお米は佐賀県産のヒヨク餅米。
そのヒヨク餅米を丁寧に洗米した後、蒸籠で蒸してお餅をつき、冷室でゆっくりと固めること3日間。その後、熟練の職人によってコンマ数ミリ単位の模様が彫りあげられ、最終段階である乾燥に入りますが、この乾燥も一筋縄ではいきません。
水分量を一定にしながら乾燥させなければ綺麗に膨らまないので、その日の天候や気温、湿度を管理しながら、日中は天日干し、夜は密封状態で生地を寝かせて乾燥。
最低でも2日間はこの作業を繰り返さなければならず、1枚を作るのにかかる日数はなんと7日間!
さらに完成したお餅は、京都の玄武神社で長寿と健康、そして家内安全を祈願、御祈祷済みとくれば、ありがたいことこの上なし!
いただく際は手軽に。オーブントースターでチン!
こんなにも手間暇時間をかけて届くのに、いただく際はびっくりするほど手軽なのも嬉しいポイント。なんと、オーブントースターでチンするだけ!



詳しい焼き方や時間などはホームページに動画が公開されているのでそちらがおすすめですが、亀の模様が描かれた面を上にしてオーブントースターの中央に置き、3分ほどチンすればOK。
焼き時間によって、やんわりもちもちや、カリっともちもちなどの異なる食感を楽しむことができ、ぷっくら膨らんだ亀さんは本当にお見事!

焼成後のお餅は5cm×4cm×厚さ1.8cmほど。一口サイズで食べやすく、お雑煮やぜんざいにすればめでたさもひとしお。そのまま砂糖醤油をつけても美味しい!
雅なパッケージも素敵!
紅白亀甲餅は、8枚入り、16枚入り、24枚入り、32枚入り、48枚入り、64枚入り、128枚入り……と、用途によって選ぶことができ、8枚入りのみ袋入りとなります。紅白の水引きが描かれたパッケージがとっても素敵。

16枚入りからは箱入りとなり、のし掛けや名入れ、紙袋にも対応。西陣織をイメージしたパッケージは、お年賀やハレの日の贈り物にもぴったり。

テーブルを華やかに彩る紅白亀甲餅、今年のお正月にいかがでしょうか。
