
(ショコラコーディネーター・チョコレートジャーナリスト)
今回ご紹介したいギフトにふさわしい名作ショコラは、福岡のチョコレート専門店「アトリエ・キュイエール」の「九州ショコラ」です。
きれいなチョコレート、一粒一粒に、九州各地のフルーツやお茶などが使われています。
チョコレートを作りを手がけているのは、ショコラティエールの山﨑陽子さん。パティシエの経験が長かった山﨑さんですが、ある時、フランスの美味しいボンボンショコラに出会い、その魅力に目覚めて、2015年からチョコレートの注文販売を始めました。
すべてが、丁寧な手作り。細かいデザインを施すのもすべて山﨑さんの手仕事で、心をこめて作られていることがチョコレートの佇まいから伝わってきます。
原材料はシェフが生産者と直接交流して厳選
チョコレートには、山﨑さんと交流のある生産者によるフルーツやお茶が選ばれています。「気になったら農家さんに会いに行きます。時には、畑のお手伝いもします」という山﨑さん。
たとえば、写真左の「ほうじ茶」は、福岡県八女「いりえ茶園」の無農薬栽培のほうじ茶を使ったガナッシュ。ほっと一息つきたいときに、やさしい気持ちを運んできてくれます。
右下の「柚子」は素晴らしい香り。福岡県朝倉市にある自然農園の柚子をメインに、豊前産柚子のペーストも加えて、風味の奥行きを出しています。
赤いハートの「嬉野アールグレイ」は、佐賀県嬉野の和紅茶が香ります。強過ぎず、ほんわか、心地よいアールグレイの風味。
グリーンのドーム型の「八女新茶」は、新茶のシーズン限定。完全無農薬の八女新茶を細かく砕いて加えられているので、新茶の香りと軽い食感も。「コンセプトはお茶を食べるショコラです」(山﨑さん)
他にも宮崎県の長友農園のパッションフルーツを使った「パッションキャラメル」、佐賀県伊万里の日本ミツバチの蜂蜜を使った「伊万里和蜂」、鹿児島県金柑の自家製コンフィチュールを使った「金柑」など。
「箱をあけたら宝石みたいに感動して、食べても美味しかった」というご感想が多いそう。添えられたカードにもやさしさがあります。
生産者のみなさんと向き合い、想いをうけとめて、チョコレートに仕上げる山﨑さん。「美味しいフルーツを季節ごとにショコラにして届けたい」との想いから、チョコレートの種類は、シーズンによって変わります。
旬のフルーツをギフトにするように、美味しくて可愛らしいチョコレートボックスをお贈りする。素敵だと思います。






















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