朝採れ野菜をたっぷり使ったサラダと、アンチョビ＆チーズのドレッシング／かな姐さんのお取り寄せのレシピ vol.22

2005年にスタートした子どもの育児日記と日々の晩ごはんを綴ったブログ「母ちゃんちの晩御飯とどたばた日記」はアクセス数1日12万件を誇り、人気ブロガーランキングでは殿堂入りするほどの人気ぶり。2007年には初のレシピ集を出版し、その後も書籍、雑誌、TV、食品メーカーのレシピ考案など活躍の場を広げている。

食べるのが好き、作るのも好きが乗じて料理の仕事をさせて頂いているのですが、料理って味付けがいいだけじゃだめだな、見た目も大事だなっていつも思います。逆に見た目が良ければ味は普通でも3割増しで美味しく食べられる気がします。

決して特別じゃない、家族のために普段作っている普通のお料理も、丁寧な盛り付けとちょっとの工夫でとても美味しそうに見えたり、またはその逆だったりするもの。

いわゆる病院食って、味気なくてあまり美味しくないイメージがありますが、お皿や、盛り付けをもう少し工夫すれば食べたい意欲がわくのになと思った出来事がありました。

父がお世話になっている病院では、お皿はなんと朱塗り（プラスティック製だと思いますが）、盛り付けにも細やかな心配りが感じられ、ただ大量生産され機械的に入れられた食べ物、ではなく、懐石料理のように少しだけ盛り付けられた魚の照り焼きには花形にくりぬかれた大根が添えられていたり、デザートのプリンには生クリームがちょこんと絞ってあったり、きゅうりの酢の物に柚子の皮の黄色が少し入っていたり、ちょっとのことなのですが少し心くばりをするだけで、こんなにも美味しそうになるものか！と感動します。

さてさて、そんな料理の見た目のお話から。

サラダと言えば、グリーンサラダのように文字通りの「緑色」の葉っぱのお野菜を思い浮かべると思いますが、冬の時期のサラダにぴったりなのはグリーンなサラダよりも暖色系のサラダです。

赤や紫の色のお野菜は、なかなかお目にかかることがないのですが、先日送っていただいたお野菜セットの中には、今の時期ならではの暖色系のお野菜が入っていましたよ。

紫の白菜に、赤紫の大根です！

グリーンのお野菜にこうした紫の野菜を少しだけ混ぜて使うのもおしゃれなのですが、こうして同系色のお野菜ばかりを集めてサラダにすると、ちょっとお店風になっておしゃれに見せることができます。せっかくの冬の紫のお野菜ですから、盛り付けるお皿も黒をチョイス。黒いお皿×紫のお野菜で、めちゃ大人っぽいサラダになります。

合わせるドレッシングは、野菜の色を生かすために白で。このドレッシング、うちの長男がとても気に入ったらしく、「昨日のあのドレッシングはもうないの？」とサラダを出した翌日にもリクエストするほど！混ぜるだけで簡単なので、おしゃれなサラダにぜひ合わせてみてください。

野菜のプロ達が選んだ旬な野菜は、野菜本来の香りが強く、味は濃厚、そしてなによりめっちゃ新鮮！そのままちぎって食べても、濃い甘みとフレッシュさ、ジューシーさを感じる極上のお野菜でした。